つき指

誰しもが経験があると思いますが、酷い場合だと骨折や脱臼にまで及びます。

先ずは冷やすこと

 突き指は、指先に強い衝撃が加わることで、指の靭帯・腱や骨が損傷を起こす障害です。これは非常によく起きるスポーツ障害といえます(図1.)。
 指先から根元までの縦軸に向かって力が加わることで起こり、捻挫の一種とされています。指は細長い構造であることから、横からの衝撃にに対しては比較的力を逃がします。しかし、縦側からの侵入する力に関しては弱い性質があります。
 突き指はボールを扱うスポーツ(野球・バレーボール・バスケットボールなど)で頻発する障害です。場合によっては、指の腱が断裂する危険性があり、放置しておくと回復しないまま次の受傷となって、クセになることが少なくありません。著者本人も、小学6年生の頃に酷い突き指をしたと思っていたら、いつもの突き指よりも腫れが酷いなと思っていたら、後日病院で脱臼していたことが分かりました。

 

図1. 小指の突き指

 

 突き指をした時に「引っ張ればよい」という、昔ながらの荒行時を来たことがありますが、指の骨の脱臼や腱の炎症を更に引き起こす原因になってしまうので絶対に厳禁です。
 突き指をした場合は、捻挫時と同様に下記の「RICE」に従いましょう。

RICE

R 安静(Rest)
I  アイシング
C 圧迫(Compression)
E 挙上(Elevation)

 患部へのアイシングは15分程度に抑え、一度血行を戻すことが重要です。筋肉の冷やしすぎは凍傷などの二次的障害の恐れがあるので要注意となります。