外脛骨

小さな骨ですが、意外とこれによって痛みが出るお子さんがおります。

小さな正体

 外脛骨とは、内踝(内側のくるぶし)の下にある足の舟状骨と呼ばれる関節内側に存在する過剰骨です(図1.)。約15~20%の人に認められ、多くは骨の出っ張りが見られるだけですが、痛みを伴うような病態は「有痛性外脛骨」といいます。この有痛性外脛骨は、若年性のスポーツ障害として多く見られます。安静時には痛みを感じませんが、歩行時に痛みが増強する傾向にあります。稀に原因不明で痛みを生じることがあり、ご機嫌次第で厄介な症状です。ただ、重症化するケースは稀であることから、さほど重く受け止めなくても大丈夫です。

図1. 痛む部位