幼児や子供の整体

医師の診断を元に、代替医療を併用するのも一つの方法です。

当サイトをお読みになる前に

 当サイトは、子供における骨格的な痛みが出やすい症状をご紹介しています。診断は医師によって行われるものであり、本サイトの内容で自己診断をし、断定しない様にお願いします。場合によっては、他の部位が原因で、骨格系の問題留まらない場合があります。まず初めに病院へ行かれることをお勧めします。

 

成長期のお子様がいらっしゃるかたへ

 子供の場合、心身は日々変化します。そんな中、部活動などで激しい運動を行うと、身体に不調が出ることが多くあります。子供は多少の痛みがあっても、大きな問題として捉えません。しかし、成長が終わっていない段階での体の歪みは、将来の体の作りにも関わります。事実、大人になってから「学生の時に怪我をしなければ」なんて、後から思い返す人も多いと思います。子供の限りある時間の中で、精神的にも身体的にも動的な状態を保ち、「楽しくスポーツが出来るように」なにかのお役に立てれば幸いです。
 また、精神の成長の視点からも、社会的協調性を育む重要なものです。酷くなると、身体を壊し、運動を続けることができなくなります。痛みが強くなる前に、是非早めのメンテナンスをオススメします。

 

何故こどもに整体を受けさせるのか?

 子供は胎児の時に、母胎内において成長過程で圧迫を受けます。この圧迫が結果的に骨格の先天的な歪みとなります。殆どの体の弱い部分や体質は、この時期によって形成されるといっても過言ではありません。ですから、大人だけが体が歪むということではなく、胎児期の歪みと共存しながら、成長を成し遂げているのです。また、歯列は、胎児期の成長段階における、母胎内の圧迫で歪曲します。
 この様に、整体によるメンテナンスは、大人子供に関らず重要なことです。むしろ、成長段階における体の歪みは、その後の成長に影響を与えることがあります。著者の私でも、整体業界に入ってから、30歳代前半で身長が約3センチ伸びました。特に背骨の不自然な歪みは、その後の成長にも影響を及ぼします。

【胎児期には母胎内で圧迫を受けながら成長する】

 

子供の成長は2段階ロケット

 成長期には波があり、その中でも思春期を迎えてから、第二次成長期の3~5年間がもっとも大きいといわれています。この第二次成長期は一般的に、男子の場合は12~18歳頃、女子では10~16歳頃が最も成長する傾向があります。
 また、成長期と思春期には深い関係があり、思春期になると「性ホルモンの分泌」が増大するために、骨端線(骨端にある軟骨が骨に変わっていく境目)が閉鎖されます。性ホルモンの分泌増大は、今までの「骨を大きく・長くする働きから、骨を頑丈にする働きに変化」し、身長の伸びを終わらせる原因となります。
 成人になっても身長が伸びる方がいらっしゃいますが、これは成長ホルモンが大きく関係しています。成長ホルモンと骨端線の軟骨修復や血管の復活、骨端部への血流促進などの体内環境を整えることにより、成人後にも成長がみられます。成長期は長い場合だと男性で25歳くらい、女性は22歳くらいまで起こります(著者は整体の業界に入って身長が30歳から3センチ伸びました)。


骨格の成長

 私たちは、全身で約200個の骨、靱帯、筋肉により、互いに連結しあっています。これらの役割と機能はご存知でしょうか?
 骨は人体を形成するための支柱的役割があります。家で例えると柱や梁を意味し、連結部分に関節を構築することで、立つことや運動を可能としています。更に骨は「内臓を保護」という重要な役割もあります。頭蓋は脳を、肋骨は心臓や肺、骨盤では子宮や腸などを外部の衝撃から守ってくれているのです。
 そして意外と知られていない機能が、血液の生まれる場所は骨であるということです。厳密には骨の内部にある骨髄生産されますが、骨付きカルビの断面中央に赤く見えるアレが骨髄です。
 そんな骨の成長は、長い骨(腕や足)の両端にある骨端軟骨が増殖することで長くなり、骨の周囲に細胞が付着することで太さが成長します。近年の子供では、骨の太さの成長が鈍くなり、身長がすらっとした体系が多く見受けられるようです。スポーツをする場合には、長さだけでなく、太さも耐久性の面から重要であり、バランスよく成長させられると理想的です。
 骨が成長している段階で、筋肉を過度にトレーニングすると、筋肉の収縮率と成長率の不釣合いなどから、十分な骨成長が得られず低身長になる原因になってしまいます。
 身長の伸びる時期は、一般的に20歳前後までといわれており、宇宙空間へ飛び出すロケットのように2段階式で成長します。一度目は10~12歳の時期で年間に約6~8cmもの成長が見られ、二度目は13~15歳の時期で約10cmほど成長するのが平均的です。この成長スピードや間隔は個人差が多く生活環境により大きく変動します。
 また、最近の若年層は、深夜まで起きていることが多く見受けられます「寝る子は育つ」という言葉があるように、十分な睡眠が損なわれることで、成長に大きな影響を及ぼす成長ホルモンが分泌されず、身長だけでなく内臓の成長などにも大きな損失を与えることになります。成長ホルモンの分泌には活発に行われる時間帯が存在し、その時間帯は22~2時までといわれています。この時間帯を考慮すると、就寝後2時間以後に成長ホルモンは分泌されるので、逆算的に20~22時に寝るようにすると、身体が本来持つ成長を損なわずに得られる可能性が高いのです。

骨以外の成長

 神経系の発達は6歳頃までにほぼ完成します。神経は各器官が得られた情報を脳へ送信することと、脳からの指示を伝達するためのケーブル役です。この神経を介した脳との交信が潤滑に行われている状態が「運動神経が良い」といわれる要因となります。この能力を伸ばすためには、一つのことだけでなく多種多様の経験を得ることが大切です。
 昨今では、当方の研究で、胎児期及び幼児期の神経反射の働かせ方が、精神性の発達に繋がることが分かって来ました。「心身共に」とはよく聞く言葉ですが、体を適度に動かすこと以外にも、本能的な反射が精神発達ににも重要な働きがありそうです。
 例えば、平坦な床でのみ歩いていると、平衡感覚を養う能力が低減してしまいます。幼児期には、転ばないようにバランスを取る反射があります。これを働かせるためには、凸凹な床の方が効率的に精神性の発達が見られる可能性が見えてきました。